俳句と川柳の違い
俳句と川柳は同じ「俳諧の連歌」から生まれた兄弟のような物らしい。 俳諧の連歌とは、貴族の文化であった連歌を、庶民が自分たちでも遊べるようにバカバカしく滑稽なものに改造したものだそうだ。
俳句では季語は、ほぼ必須とされていますが、川柳では無くても良いのです。俳句には句を切るための「や」「かな」「けり」といっ切れ字が重要とされていますが、川柳では切れ字は重要視されていません。川柳では話し言葉の口語体が一般的ですが、俳句は書き言葉の文語体が一般的です。これは切れ字が文語体であるためです。
俳句は自然や四季を詠むものですが、川柳は人間模様や社会風刺を題材にします。サラリーマンの悲哀や苦労を描いたサラリーマン川柳などが人気です。また、俳句のように余韻を残さず、自分の気持ちをストレートに表現するのも特徴です。
川柳は俳句と同様、五・七・五の定型詩であることも共通しています。このため、両者の違いはあいまいで、きっぱり線引きするのは難しいのです。自分では俳句のつもりで作ったのに他人から「いい川柳だね」と言われることもあります。最近、俳句の投稿が没のため、川柳欄に投稿し、佳作掲載となりました。実は、下の句「蟻地獄」は夏の季語なので、俳句としても通用するはずなのですが.....。