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夏季吟行会


 本日は、石川県現代俳句協会の吟行でした。吟行とは本来、季語の現場に立つということです。あらかじめ用意した句を安全パイとして句帳に書いて行くこと、じつはこれが一番の弊害とされています。メンバーの個性を熟知している選者であれば、吟行句かそうでないかは直ぐに分かるそうです。この習慣から抜け出さない限り、吟行の楽しさや、ほんものの俳句の喜びは見いだせないとか?

 本日の吟行場所は、銭屋五兵衛記念館です。五兵衛は両替商を営み、屋号を銭屋と称していました。17歳で家督を継いだ五兵衛は、50歳代後半からその後約20年間に江戸時代を代表する大海運業者となりました。加賀藩の金融経済の大切な仕事に尽くし、たびたび御用金の調達もいたしました。

 本日の参加者は16名で1人5句投句し、昼食を挟み、1人7句選句することになります。全80句から7句を選句するのは至難の技です。半年前から本格的に俳句を始めた小生にとっては荷の思い作業です。しかも還暦近い小生が最も若輩とは驚きです。俳句の世界でも高齢化が進んでいる様です。

 第一席は6点句であり、次点句が5点句で4句ありました。次点句の1句が表題の小生の句であります。プレパド風に言えば、”才能あり”でしょうか......?

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