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節分

立春や今年ばかりは動く季語


 2021年の「節分」は、124年ぶりに「2月2日」になります。地球が太陽の周りを1周するのにかかる時間は、厳密には365日ではなく365日と約6時間になります。

 わずかなズレを調節するためにうるう年がありますが、地球が立春の位置を通過する時間単位で見るとわずかにゆらぎがあるため、立春の日付が前後します。

 立春の日付が前後することにあわせて、前日の節分も動くことになるので、「2月4日」や「2月2日」になります。2022年に「2月3日」へ戻りますが、2025年から4年ごとに再び2月2日が続き、今世紀末にかけて頻度が増えていくとされています。

 立春を過ぎると俳句の世界では春の季語が使われます。俳句には、「季語が動く」という表現があります。これは述べたい事柄に対して、季語を別にしても、句そのものが成立してしまうことをさし、余り好まれません。どうやら、今年は一日「季語が動く」様です。

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