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死神

「死神」の落ちなど知らぬ受験生

 週末、立川志らくの独演会に行ってきました。演目は「死神」。元はヨーロッパのグリム童話の話を初代三遊亭圓朝が日本に輸入し翻案したものと言われています。

 資格もない人間が医者になるという突拍子もない話ですが、江戸時代では、医者になるのに資格は無く、多くの医者が存在したようです。

 この「死神」という演目のサゲ(落ち)は死神が蝋燭を消すところにあります。噺家によってはサゲが全く違うようです。実際、志らくの師匠の談志は比較的シンプル。志らくはひとひねりあったように思います。

 落語「死神」の時代には、医者になるのに資格は無かったようですが、昨日今日と二日間にわたり、日本では医師国家試験が行われています。コロナの時代に立ち向かうべく、医師の卵たちはちょっとしたハードルに立ち向かっているはずです。

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