遺句集「百年」

昨年2月に98歳で死去した俳人、金子兜太の遺句集が出版された。生誕100年に当たる今年9月に刊行し、書名も「百年」となっている。
小生も、早速一冊買い求めることにした。表題「俺は死なない。この世を去っても、俳句となって生き続ける」が、何ともいい!
戦後から平成の俳句界を先導した巨匠が最後の10年間に残した700句あまりを網羅し、「陽の柔わら歩ききれない遠い家」など絶筆となった没年の9句で締めくられている。
先日、句会に参加した折、自分では会心の作なのに、句会では評価されない。金子兜太曰く、「俺だって迷いもあった。でも、わからん奴がバカだと思うことにした。お前らもそんな覚悟で自分の道を進め」。冒頭の句が、小生の句会での0点句です。理解できる方おられますか.....?