兜太と一茶
先日の日曜日、2年に1度の北陸現代俳句大会が開催されました。北陸三県の現代俳句協会の会員が一同に会し、事前投句の上、入賞作が発表されました。
表彰に先立って、宮坂静氏(現代俳句協会特別顧問)の記念講演が行われました。演題は「兜太と一茶」ー何を学ぶかーであります。金子兜太は1983年から数年現代俳句協会会長を務めましたが、昨年惜しまれつつも98歳で亡くなりました。北陸でも、兜太を師と仰ぐ俳人は多い様です。
<一茶の「荒凡夫」は60歳還暦の自省のことば。兜太が共鳴するのも60歳のとき>、宮坂静氏の冒頭の一説であります。荒凡夫とは、愚(欲・本能)から脱却できない愚かなる人間であります。今年60歳を迎えるわが身も凡夫そのものであります。
さて、今回の俳句大会の第1位の句は、「まづ海をひとつかみして泳ぎ出す」でした。作者は折しも、石川県現代俳句協会現会長の松本詩葉子氏であります。先日、小生が地方新聞に投句し、第一席を頂いた選者であります。これも何かの縁でしょうか.....?