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日本漢字能力検定協会が発表する毎年恒例の今年の漢字が“災”に決定した。毎年、京都の清水寺から森清範貫主の揮毫により発表される今年の漢字だが、2018年は全国的に地震や台風、猛暑など自然の『災』害が多かったことから、1位となった様だ。  “災”は04年にも選ばれおり、日本列島に観測史上最多の10個の台風が上陸、また、新潟中越地震が発生するなど、記録的な天災や人災が起きた年でした。例年、公募で選ばれるので、どうしても人々の印象に強く残った出来事に関する漢字が選ばれてしまうのは仕方ないことでしょうか?しかし、平成最後の記念すべき年に後ろ向きな言葉が選ばれたことは、やはり少し寂しい気がします。  2位の「平」は、終わりを迎える平成の平であり、大谷翔平選手の平、そして平昌オリンピックなどの理由が挙げられています。3位の「終」は、平成の終わり、築地市場の終了、安室奈美恵さんの有終の美などが、今年の漢字にふさわしい理由だそうだ。

 来年の『今年の漢字』は何になるのだろうか? 願わくばポジティブな漢字であって欲しい。来る2020年のオリンピックイヤーは、2012年のロンドンオリンピック開催時と同様、金メダルラッシュで“金”が選ばれる可能性が高そうだ。年々重複する確率も増え、目新しさがなくなった『今年の漢字』。やはりマンネリ化の印象は否めない。毎月参加している句会では、持ち寄り句の他に、第二句会には、漢字一字が提示され、即興でその一字を織り込んだ句を作らなけばならない。今回はどうも、『災』になりそうな気がする.....。

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