日産のカルロス・ゴーン逮捕

日産のトップ、カルロス・ゴーンが逮捕された。「内部通報」から端を発し、これは「日産の社内クーデター」の様相だ。嫌疑は、自分の役員報酬を実際より50億円余り少なく有価証券報告書に記載したことだ。余りの破格の金額にて理解に苦しむ。
ブラジル生まれのゴーンだが、正しく「コンドルは飛んでいく」とばかりの鋭い眼光は、恐怖心さえ感じさせられる。日産の再建のために2万人の日産労働者をリストラしたとか?50億あれば、果たして何人の労働者を雇用できたのだろうか?
高額の役員報酬だが、国際的大企業にとっては決して高くないと言うのが彼の持論だ。しかしながら、本当に会社の金を私的に運用したのであれば断罪である。リストラされた2万人の労働者にどう顔向けするのだろうか?
もともと社名が「日産」なのだから、ルノーの傘下といえどども、日本風土に根差した経営も必要なのでは?TBSドラマ「下町ロケット」に垣間見る阿部寛演じる佃航平社長の「義理と人情」は、やっぱり日本人としては好きだ。小生が医師になって1年目、安月給であったが故、両親に買い与えられた「日産サニー1200」の車が懐かしく思われる...。