妻よ薔薇のように
先日の日曜日、久々に映画館に出かけました。お目当ては、「妻よ薔薇のように」。橋爪功、吉行和子らが演じる平田家の人びとが直面する大騒動をユーモアたっぷりに描いた山田洋次監督による喜劇映画シリーズ第3弾。熟年離婚、無縁社会に続く今回のテーマは主婦への讃歌である。
平田家の長男・幸之助の妻・史枝がコツコツ貯めていたへそくりが何者かに盗まれてしまった。史枝が落胆する一方で、「俺の稼いだ金でへそくりをしていたのか!」と心ない言葉を口にする幸之助の姿に史枝の我慢が限界に達し、ついには家を飛び出してしまう。掃除、洗濯、朝昼晩の食事の準備など、これまで平田家の主婦として史枝がこなしてきた家事の数々をやるハメになった平田家の人びとは大混乱となるが……。
前回の第2弾は、現在社会の問題点を浮き彫りにし、ストリー的にもよく結構笑えたのだが、今回はある意味ベタなストリーでちょっと拍子抜け感が強い。
薔薇といえば、先日亡くなった西条秀樹の楽曲に「薔薇の鎖」があります。歌詞の一節「 愛する二人ははなれていても さびしくはないさ夜も朝も 薔薇の鎖が二人をつなぐ.....」。どうか、「薔薇の鎖」は「薔薇の腐り」とならないことを願いたいものです.....。