エリートの下半身スキャンダル
クリニックでは、「週刊文春」と「週刊新潮」を定期購読しておりますが、今週は「週刊文春」では、米山新潟県知事が出会い系サイトを利用しての援助交際、一方「週刊新潮」では、財務省の福田事務次官が女性記者に対するセクハラ疑惑が、トップ記事だ。米山氏は理系出身、福田氏は文系出身の共に東大出の超エリートだ!
米山氏のキャッチコピーには、「現在と、そして未来への責任」と書いてある。恐らく知事選で争点になった原発再稼働問題に対する自身のスタンスを表したものなのだろうが、今となっては「何かの冗談か」と思わせるに十分だ。責任とやらは、交際を持った女性に金銭を与えることか?とツッコミたくなるが......。医者・弁護士という肩書のよろいを被っていても、中身は本能を制御できない人間だということになる。「私が考えていたことと相手の方が考えていたことが違っていた」と振り返った米山氏。違法性については「罰則はないが違反という余地はあると思う。売買春と言われる可能性はある」と法律家としての知識を披露したが、何の説得力もない。
一方、財務省の福田事務次官がセクハラ疑惑で辞任したわけだが、事実上の更迭である。福田氏の発言はおぞましい!記事では「胸触っていい?」「手縛っていい?」など、飲食店で一対一だった女性記者に対する福田氏のセクハラ発言が逐一報じられていた。週刊誌にとって、下ネタは一つの“売り”である。下品なネタは、実は庶民の娯楽であり、ワイドショーにとっては格好のネタでもある。しかし、大手新聞や野党の連中が、こういうネタを使って政権批判をするようになった昨今は、国会の権威などあったものではない。某党の女性議員などは、福田事務次官のセクハラスキャンダルを取り上げ、財務大臣の任命責任を追及するなどと言っているようだが、論理飛躍も甚だしい。政治問題での任命問題ならいざ知らず、官僚を任命するとき、その個人の下半身事情まで責任を持てと言われたらたまったものではない。 所詮、医者・弁護士・役人とて、一皮むけば助平オヤジ....。問題は、理性というストッパーが作用するかどうかで、その人の人格が評価されるという単純な理論です。