癌はどうして英語でCancer(カニ)なの?
そろそろ、インフルエンザの流行期となりました。先日、インフルエンザワクチン接種目的に、近所の近江町市場の某鮮魚店に赴きました。帰り際、思わず旬のカニを買い求めました。最近、海が荒れ気味で値段は少々割高でしたが、思わず奮発してしまい、ワクチン代と相殺された感があります。
癌のことを英語でCancerと言います。Cancerの意味は癌のほかに、大きなカニという意味があります。ドイツ語では癌のことをKrebsといいます。これもやはりカニという意味があります。どうして、まったく異なる 「癌とカニ」が同じ言葉で表されているのでしょうか?最初に癌をカニにたとえたのは、古代ギリシアの医師、ヒポクラテスだと言われています。この人は、「医学の祖」とよばれています。医師の 倫理を述べた彼の有名な誓文「ヒポクラテスの誓」は、現在でも通じる医師のモラルの最高の指針とされています。
紀元前の古代ギリシアでは、すでに乳癌の外科的治療が行われていたそうです。当時の科学の最先端を走っていたヒポクラテスは、そうやって取った癌の塊を切り刻み、そのスケッチを残していて、そこに「カニのような(カルキノス)」と いう記述をしているのだそうです。癌の部分が周りの組織に浸潤している様子が、手足を伸ばしたカニのように見えたのでしょうか?
本日、横綱日馬富士がついに引退しました。加能ガニのブランドを示すタグの色は青色です。横綱のタグは文字通り白麻の綱ということになります。青いタグの無いカニはブランド力を失います。綱を外した日馬富士は今後どうなるのでしょうか?彼には日本国籍がなく親方にもなれず、相撲協会にも残れないとか?今回の事件の本当の「癌」は誰だったのでしょうか?日馬富士?貴ノ岩?それとも貴乃花?相撲の世界にもやはり「ヒポクラテスの誓」が必要なのだろうか?.........小生の大学時代の文芸部でのペンネームが、実は「比保倉亭酢(ヒポクラテ~ス)」だったことを落ちとしましょう!
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