ノーベル文学賞にカズオ・イシグロ氏
ハルキストと呼ばれる熱狂的な村上春樹ファンが、テレビカメラの前でノーベル文学賞受賞の瞬間を見逃すまいと固唾をのむ(そして、肩を落とす)光景が過去、何度もお茶の間に流れてきました。毎年のようにノーベル賞候補に挙げられる村上氏は、間違いなく現代を代表する世界的作家なのだろう。過去の受賞者も村上春樹を推薦しているそうな。
しかしながら、ご存知の通り今年のノーベル文学賞の受賞者にカズオ・イシグロ氏が選ばれました。イシグロ氏は62歳。1954年に長崎で生まれ、5歳のとき、日本人の両親とともにイギリスに渡り、その後、イギリス国籍を取得しました。
ハルキストにとって残念な結果かも知れませんが、同じ日本をルーツにもつカズオ・イシグロ氏の受賞は我々日本人にとっては喜ばしいことには、変わりはありません。カズオ・イシグロ氏の作品も日本を題材としたものも多いそうです。
ノーベル財団は、どうも候補に挙がった人はあえて避けている様にも思える。ノーベル賞の受賞はそもそもサプライズ的要素が大きいようだ。実際、ノーベル文学賞の受賞が決まったカズオ・イシグロ氏は、イギリスのBBCの取材に対して受賞の知らせを受けた時の感想について「いたずらかと思った」と述べました。村上春樹氏の受賞を熱望するハルキストのみなさんは、暫くはおとなしくしていた方が、受賞への近道なのかもしれない.....。
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