糖尿病と乳癌

本日、水曜日はいつもの様に午後は休診です。この日の午後は、恒例の産業医活動です。そろそろ職場の健康診断の結果が返ってきており、本日はその事後処理に追われました。
ある女性の採血結果、HbA1cが13.5には驚きました。一瞬、貧血指数のHbの値ではないかと目を疑いました。当然、血糖値も330と異常高値。糖尿病にて、即刻の内科受診、要治療を指示しました。
産業医活動後、PM3時に遅めの昼食をとり、クリニックへ逆戻り。今度は溜まったマンモグラフィーの読影です。読影にはカテゴリー分類として1-5までがあり、1:異常なし、2:良性病変、3:良性と思われるが、悪性も否定できず、4:癌を疑う、5:癌という様に評価します。3以上が精密検査の対象となりますが、本日気になるフイルムが1枚ありました。提示のマンモグラフィーですが、カテゴリー4と判断しました。どこが、病変かわかりますか?
小林麻央さんが乳癌で亡くなって以来、女性陣は随分マンモグラフィーに関心を持ち始めていると思いますが、良性疾患と言えども糖尿病も馬鹿にはなりません。また、糖尿病の既往は、乳癌患者における予後の悪化と関係しているとの報告もあります。世の女性の皆さん、スリーサイズ(BWH)ばかりを気にされている様ですが、Bの中身、Wの皮下脂肪にも気を配り、Healthyに生きたいものです.....。